2016年12月22日

「学力」の経済学 中室牧子

こんにちは、ディライブです。
本のご紹介です。

中室牧子さん著、「学力」の経済学です。



もし、この本を楽しみに読もうと考えている方がおられたら、
この先は読まないでください。一度、読まれることをおすすめします。





気になって、読むことを決めたあなたに書きますね(笑)

正直、最後まで読めませんでした。
初めの方から、ちょっと著者の考え方を疑ってしまい、
辛くなってきました。

こんな上っ面なことを平気でかけるなぁって、ちょっと引いちゃいました。

例えば、「テストでよい点を取ればご褒美」と「本を読んだらご褒美」
ーーどちらが効果的?という箇所があります。

結論は、「本を読んだらご褒美」が効果的ということなのですが、
内容は、

「テストでよい点をとる」という行為は、方法論が難しく、
「本を読む」という行為は方法論がやさしい。

だから、「勉強のしかた」を教えることが重要と書いてあります。



    それじゃ、ご褒美関係ねえじゃん。



え、これ本気で書いているの?
比較対象やその中身を適切な階層分けせずに伝えた非常に誤解を招く
書き方になっています。

最初に、「科学的」ということを強調しているわりには、
問題点や結果や事象に対する問いの投げかけ方が雑で、

誰かが書いた論文を読んで、「あぁーそうなんだ」と興奮して、
その結論ありきで文章を組み立てているようにしか思えません。

また、本を売るためにありがちな、普通の人が考えそうなことの
裏を突くことに主眼を置きすぎてて、インパクトを与えたあと、
後だしジャンケンのようにいろいろと付け加えるなど、
読み手のこともあまり考えられていません。

例えば、
下記、引用。
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子どもが小さいうちは、トロフィーのように、子どものやる気を
刺激するような、お金以外のご褒美を与えるのがよいでしょう。
一方、同じ実験の中で、中高生以上にはやはりトロフィーよりもお金が
効果的だったこともわかっています。

「ご褒美としてお金を与えてよいものか」と逡巡されるご両親も
おられると思います。しかし、私は金額や与え方を間違わなければ、
お金はそんなに悪いご褒美ではないと思っています。

私がそう考える根拠は、フライヤー教授が事後的に行ったアンケート調査
の中にあります。

アンケート調査の結果によると、ご褒美にお金を得た
子どもたちは、お金を無駄遣いするどころか、きちんと貯蓄をし、
娯楽や衣服、食べものに対して使うお金を減らすなど、より堅実な
お金の使い方をしていたことが明らかになりました。

この実験では、ご褒美と一緒に、貯蓄用の銀行口座を作ったり、
家計簿をつけるなどの金融教育が同時に行われていたこともその
一因だと考えられます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
引用終わり。


いやいや、これは金融教育をしたら、堅実なお金の使い方をしたという話で、
ご褒美として、お金を与えることがどうかとは別問題でしょう。

子どもは、将来のことを大人程予測もイメージもできません。
社会も生活もどのように行っていくか、わかりません。

だから、お金を渡したら無駄遣いをするからというけれども、
それは使い方を知らないだけなのではないでしょうか。
子どもに、株とかお金を運用することを教えたら、
面白がってする子も当然でるはずです。

それと、今の小学生とかはないと思いますが、私が小学生のころは、
郵便局に貯金をするという活動を学校で取り組んでいたような気がします。
(おそらく財政投融資の仕組みを使うため)

昔(?)の人が貯金をするという感覚を持っているのも、
こういったことを小さい時にやっていたせいもあるのではないでしょうか。


この本を読んで(最初の方だけ)思ったのは、子どもに何を伝えるのか?
何を理解させるのか?やる目的は何なのか?そのためにはどうしたら良いのか?
が重要であり、それをやろうとせず、ご褒美とかを使っても難しいよということです。


それって、学力に限らないことのような気がしますね。


あまりにも枝葉にとらわれて、本質や全体を見てない感じが苦手でした。
毎週発売されている雑誌の、「今流行り」を見せられている感じです。

読むのであれば、娯楽として見るか、挙げられている例の本質を探るように
読んでください。



ちなみに、この本ベストセラーであり、ロングセラーです(笑)
⇒ 「学力」の経済学

読む必要はまったくないです。
むしろ、誤解を招きそうなので、注意が必要です。

追伸:この本に提起してある問題は、アドラー心理学から捉えると解きやすそうです。
   この本は、何度も繰り返して読んでみてください。
   ⇒ 嫌われる勇気―「アドラー」の教え
posted by ディライブ at 11:27| Comment(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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